舞台への愛が溢れるミュージカル『HEADS UP!』開幕!
明日が楽しみです」、宝塚歌劇団出身の大空祐飛は「私はずっとミュージカルをやってきたんですけど、すごく新鮮なミュージカルだなと思って。楽しみにしています」と語った。また、作詞もラサールが担当。橋本が「詞がいいので一言一句お客さんに伝えたいなって思いますね」と絶賛した。
取材中は終始賑やかで、哀川が「隙を盗んで(劇中で)バク宙をしたい」と言い出すと、ラサールをはじめ共演者全員で止めるなど、随所にチームワークの良さが見えていた。
舞台は、ステージ上にほぼ何もない状態からスタート。普段、客席からは観ることのできない大道具のセット組みから照明、音響、衣装、制作、小道具、演出部などの本番前、本番中、本番後の姿が描かれていく。幕を開けるために必死で準備する人々を誰もいないはずの客席から観る、という不思議な感覚が楽しめる。
また、客の立場としても思わず「そうそう!」と言いたくなる“舞台あるある”も満載。気付けば今自分が観ている舞台、セット、裏で支えている人々、そしてキャスト、客としての自分、会場というものを一つ一つ意識し、「舞台」がより愛おしく感じられはずだ。
11月23日(月・祝)までKAAT 神奈川芸術劇場ホールにて。その後、兵庫、北海道、岡山を巡演。
取材・文:中川實穗
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