(早霧)、「あまりにも有名な話で、お客さまもどういう展開になるかご存知の方も多いと思う。でも名作の再現に走るのではなく、きちんとその瞬間ごとに息づくことが舞台化する意味だと感じています。新鮮に、早霧さんの演じるジョー・ブラッドレーさんとの24時間の淡い恋を私自身も楽しみつつ演じられたら」(咲妃)とそれぞれ語った。
雪組は『ルパン三世―王妃の首飾りを追え!―』『るろうに剣心』と、有名な原作がある作品の上演が続いている。人気作を宝塚版として上演することについて、早霧は「皆さんの中ですでにイメージがある作品を演じる時は、自分の役もより多くの方が抱いているイメージの中に入ることがベストだと思っている。皆さんがその作品・その役をどう捉えているか、客観的に引いて見て、そこを自分自身が楽しみ、役に近づいていく。何度も原作ものを経験しているからこそ、役へのアプローチの仕方を身体で覚えてきた感覚があります。おかげさまで楽しんでやっています」と話していた。
今回も、雪組ならではの『ローマの休日』が出来上がるのを、期待したい。
公演は6月14日(火)から19日(日)まで愛知・中日劇場、6月25日(土)から7月10日(日)