昆×シルビア×木村が語る『コインロッカー・ベイビーズ』
(製作発表会見でふたりに)キスしてもらったことで伝わったのは、本物の“命がけ”。『なんでもやります』っていう気迫がないとあんなこと笑ってでもできないわけで。それはまずすごくありがたいものとして受け止めた」。
河合とのキスシーンがある昆。お互い人見知りだが「(河合と)なかなか目が合わない(笑)。でも人見知りって聞いて安心しました。一番向き合う相手なので、少しずつ、河合くんと私の関係性のように、キクとアネモネの関係性を作っていければいいなと思います」。
不安定なハシ(橋本)と向き合い包み込む役柄のシルビアは「(橋本が)始まる前からちゃんとこっちを向いてくれている感覚があるので、やりやすいです。
好きになることがたぶん簡単だと思う。そこで母性を込めて彼を無償で愛することは浮かびますね」。
「誠心誠意、命がけにならなかったらバチが当たる」と話す木村に、キャスト陣も「木村さんをはじめとする私たちの熱い想いで劇場を埋め尽くすことができたら」(昆)、「熱い想い、期待を裏切らないように取り組みたい。世界初演ですから!」(シルビア)と応える。流れる熱い空気に、必ずや面白い作品になると感じた。
舞台『コインロッカー・ベイビーズ』は6月19日(日)まで、東京・赤坂ACTシアターで上演。その後、福岡、広島、大阪を巡演。
取材・文:中川實穗