くらし情報『多面的な活動で音楽の歓びを伝えるヴァイオリニスト』

多面的な活動で音楽の歓びを伝えるヴァイオリニスト

樫本大進

樫本大進


ベルリン・フィルのコンサート・マスターとして、今期で任期終了となるサイモン・ラトルとともにベートーヴェン・ツィクルスを完走した樫本大進。2016年は「大進イヤー」と呼びたいほど、多忙を極める彼にとって更に活動的な1年となる。自らが音楽監督として2007年にスタートさせた赤穂・姫路での「ル・ポン音楽祭」は今年で10年目を迎え、これを記念して赤穂での公演を終えたのちにサントリー・ホールでも音楽祭とほぼ同じ内容のコンサートが行われる。

樫本大進 コンサート情報

「15年前にエリック・ル・サージュの故郷で行われているプロヴァンス音楽祭に招かれたのが、この音楽祭を立ち上げようと思ったきっかけです。ル・サージュとポール・メイエとエマニュエル・パユが音楽監督を務めていて、トップのアーティストたちがノーギャラで集まっているフェスティバルなんですが、温かくてフレッシュで…こういうのを日本でもできたらなぁと思って、故郷の赤穂市の市長さんに話を持って行きました。ル・ポンは「架け橋」という意味なんですが、最初はドイツ語で考えたんです。でも語感が今ひとつで…フランス語にしたらピッタリとはまった。赤穂は人口5万人の小さな町ですが、その名前をヨーロッパにもアメリカにも繋げられるというのは嬉しいことです。

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