と藤原道山。
それは彼自身の尺八に対する想いも同様。「日本の楽器というと、どうしても特別感があると思うんですね。でも昔は琴も尺八も普通に生活の一部として鳴っていたはず。だから、僕が間に立つことで、そういういろんな楽器の音色や面白さをもっと“身近なもの”として伝えていけたらと思います」
4月には、これまでコンサート会場のみでしか手に入らなかった作品の中から、件の『BOLERO~尺八とマリンバのための~』をはじめ、オリジナル組曲『風神×雷神』のコンサート・バージョンなど選りすぐりの曲をまとめたベスト盤『Fifth anniverSary iiiii』も発表。そのアルバムからの曲はもちろん、今回のツアーでは5周年にちなんで『交響曲第5番「運命」』『ハンガリー舞曲第5番』や『TAKE FIVE』など“5”にまつわる曲も多数披露する予定とのこと。「本当に彼のテクニックは凄いんです。何でも演ってくれるので、僕にとっては“それが当たり前”にもなっていますが、他のマリンバ奏者からは“普通の人には出来ないからね”と釘を刺されてもいます(笑)。
そんな僕らの“音と音との会話や駆け引き”を是非、心と身体全体を使って感じて頂けたら嬉しいです」