「僕が船長としてひっぱる」2度目のロミオに挑む古川雄大の決意
と語る。
「カーテンコールで(主演として)一番最後に出ていく時には、感動もあり、重みもあり、複雑な気持ちだった」と振り返るが、今回は別の重みがのしかかっている。初演からロミオを演じ、作品の顔としてカンパニーを牽引していた城田優が卒業、さらにキャストはほぼ一新され、ダンサー以外では古川のみが作品経験者となるからだ。「前回は城田君が船長として重みを引き受けてくれていましたが、今回は僕がそんな存在になれれば」。本人もそこは十分意識しているようで、意外なまでにサラリとそんな言葉が出てきた。ただ「でも僕、あまり頼られるタイプじゃないんですよ、むしろ頼りたい方。僕に悩み事を相談してくる人もあんまりいないし(笑)。ついてこい!というタイプにはなれないと思うので、みんなで横一列になって、肩を組んで歩いていきたいですね」と照れたような笑顔で付け足したところが、古川らしくチャーミングだ。
「“新バージョン”がどういったものになるのかまだ僕もわかりませんが、今出演している『エリザベート』も新演出になってガラリと変わりました。ですから、今回も“全部”変わる気がします! すごいものになる気がしますよ、だから“再演と思うな”と、申し上げておきます(笑)」。