世界の歌劇場で活躍するテノール ヨンフン・リーの魅力
ヨンフン・リー
マリインスキー歌劇場の来日公演で『ドン・カルロ』のタイトル・ロールを歌うヨンフン・リー。初来日は2011年で、メトロポリタン・オペラの『ドン・カルロ』でヨナス・カウフマンの代役として見事大役を成功させ、日本の聴衆にその名を知らしめた。その後も破竹の勢いで世界中のトップクラスの歌劇場で活躍を続けている。マリインスキーとの共演は2回目。
マリインスキー歌劇場『ドン・カルロ』チケット情報
「バーデン・バーデンで『ドン・カルロ』を彼らと上演しました。とても急なオファーでしたが、全力で準備しましたよ。マエストロ・ゲルギエフは僕の声をとても気に入って、終演後『君のレパートリーを全部教えてくれ。これまでにやった役をすべて契約したい』と仰ったんです。
マエストロに認めてもらえたと感じ、とても嬉しかったですね」
歌手ヨンフン・リーをスターにしたオペラが『ドン・カルロ』だった。
「2007年のフランクフルト歌劇場での新制作で、メディアもTVも注目しているプロダクションでしたが、本番の2週間前に主役のテノールが解雇され、急遽僕が歌うことになったんです。それが大成功し、翌年にはバレンシア歌劇場でロリン・マゼールに招かれて同じ役を歌いました。