は宿の寝床を提供するが、いつしかそんなふたりの間に恋模様が芽生えてゆく。だが、ふたりの間に町を牛耳る竜一(鎌田順也)が現れ、知らず知らずのうちに調は、渦中に引きずり込まれてゆく。
会話の一つ一つに、バカバカしさが織り込まれ、時に失笑、時に大笑いしている間に、気づけば、サスペンスの物語の行方が気になりハラハラしている……という「バカバカしさ」と「ハラハラ感」と、そして「キュン」もある、不思議な感触の作品に仕上がった。
大倉は「ジョンソン&ジャクソン」シリーズでは今回が初主演。強烈な住人達の中に放り込まれたよそ者・調が翻弄され右往左往する姿は、どこか愛嬌もあり、この先彼がどうなってしまうのか観ている側もハラハラさせられる。
「ジョンソン&ジャクソンという得体の知れない面白さにハマりつつある役者として、おふたりの信じる世界についていきます!」と語るヒロインの佐津川は、清純なビジュアルを最大限に生かし、謎を秘めた旅館の若女将を好演。初日に向けてそれぞれ、「この秋、本当に沢山の芝居が上演される中、我々のを選んでもらうのは中々、困難なことだと思いますが、何の意味もない、くだらないものが好きならば是非、『夜にて』を!「何なんだよ!」