年末、愛が溢れる。来日ミュージカル『RENT』 が開幕
「『RENT』 20th Anniversary Tour」(C)Takayuki Shimizu
7年ぶりの来日公演となる「『RENT』 20th Anniversary Tour」が12月15日、東京国際フォーラム ホールCで開幕した。
『RENT20周年記念ツアー来日公演』チケット情報
初演から20年経っても、未だにこんなに愛され、熱く語られるミュージカルは他にはないだろう。イースト・ヴィレッジの若者の暮らし、ドラッグやAIDSの蔓延など、ストーリーは初演時の21世紀末の世相を色濃く反映している。にも関わらず改めてゲネプロを観たら、古びた感じか全くしない。それどころか、人間関係が脆くなり、災いがいつ起きるかわからない不安定な今だからこそ、響くものがたくさんある。根底のメッセージ“人生を愛の数で数えよう”だって、ほんとその通りで、みんながただ素直に愛を育みつつ生きられれば、もっと良い社会になる。RENTを観るたびに反省するし、もっともっと大きな愛を育てなきゃ…と帰り道にしみじみ。
演出は初演オリジナルのマイケル・グライフ版。
舞台上手の大きなクリスマスツリー、ぼんぼりのような照明、「La Vie Boehme」