悲劇から沸く笑いに本質を見る。松尾スズキ15年ぶりの衝撃作
「海外の反応が気になりますが、テーマは共通していると思うんです。悲劇だけど希望はある。結局は“人が生きる”ってことなんだと」(平岩)
人間の本質を突く松尾流悲劇、悲惨から沸く笑いに浸ってその真髄を味わいたい。「悲劇と喜劇は表裏一体。僕は“存在していることに対する不幸”が入ってこないと、筆が乗らないんですよね。ただただ幸せだったら芝居なんかやっていませんから」(松尾)
8月10日(木)東京芸術劇場 シアターイーストで開幕。その後、名古屋、大阪ほか全国を巡演。
取材・文:上野紀子