左から、中村天平、山本真央樹撮影:石阪大輔
「初めて音を合わせた時にビビビッと電流が走るような快感、直感があった」。そう語るのは、超絶かつ繊細なテクニックで国内外にファンを持つピアニスト、中村天平だ。解体業などを経験しピアニストへという異色の経歴をもち、Tシャツ姿でのプレイや、“平成の寅さんツアー”と称し全国行脚を行なうクラシック界の異端児の心を掴んだのは、フュージョン界の鬼才ドラマー、山本真央樹。このふたりが、白熱した音の会話を繰り広げる新ユニットが、天平&真央樹である。
天平&真央樹 チケット情報
「元々Neo Resistance Quartettoという弦楽器も入ったバンドを一緒にやっていて。そこでは、クラシックとロックとモダンとを混ぜた、聴きやすい音楽がコンセプトで。作曲時にドラムのフレーズも打ち込みで作って、“こういうイメージで”と伝えていたんです。今回はあえてドラムのフレーズを作っていないんです。
真央樹くんの想像力を信頼しているし、面白いものが出てくるんじゃないかなっていう。ピアノもドラムもここでしかできないことで、ひとつの究極を目指していくのが天平&真央樹でのコンセプト」