『フォトグラフ51』板谷由夏「言葉の壁はラッキー」
と、英語の台詞に込められた魅力を繊細に反映していったことを明かす。
日本語の芝居を初めて手掛けるサラナと俳優の間に言語の違いがあるが、先日、稽古に先行して行われたリーディング(読み合わせ)では「(サラナは)英語の台本を読みながら、私たちの日本語の芝居に一緒に笑っていた」と板谷。言語の違いについて「むしろラッキーだと感じています。言葉が通じないからこそ、なんとなくわかった感じにはならず、絶対にわかるまで、わかり合えるまで探ると思うので。そしてサラナはそういった私の好奇心や質問にきちんと返してくださる方。しかも“プラスα”を足して返してくれるという信頼もあります」。サラナも「“わからない”ということにワクワクしています。なぜなら全然違う視点で(芝居を)見たり聞いたりすることができるから」と語り、このカンパニーならではの深みが生まれそうだ。
板谷は自身の演じるロザリンドについて「ストイックさとか強さとか、私に足りないものも持っている人。ものごとに夢中になっていく子供っぽさ、無邪気さ、突進していく集中力に憧れますし、そこは彼女を通して体感したい部分です。人として教わることがすごくある気がしているので、すごく楽しみ」