ジョナサン・ノット音楽監督
東京交響楽団の2018/19シーズンが、第659回定期演奏会(4月14日(土)サントリーホール)と川崎定期演奏会第65回(4月15日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール)で幕を開ける。タクトをとるのは音楽監督のジョナサン・ノット。マーラーの交響曲第10番アダージョとブルックナーの交響曲第9番という、ふたりの大作曲家が、人生の最後に未完のままのこした遺作の組み合わせだ。
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「作曲家の遺作は、迫り来るあの世の気配を感じさせる。そこに興味を惹かれるのです」(昨秋行なわれたシーズン・ラインナップ発表会見でのノットの発言から。以下同)
マーラーとブルックナーはしばしば比較して語られる存在でもある。「面白いもので、指揮者はマーラー派かブルックナー派か、好みが分かれることが多い。その両者を同じプログラムに乗せるとどうなるのか。
私にとっても初めての試みです」(ノット)
ノットと東響はこれまで、マーラーの交響曲第2、3、8、9番を、ブルックナーの交響曲第3、5、7、8番を演奏している。ノットは言う。「マーラーの《アダージョ》は第9番の経験がなければ演奏できない。