とコメント。中でも印象に残った演目は、『バランシング・オン・チェア』と語る。「男の人が頭上のシャンデリアに触りたくて、イスを積み上げながら、どんどん上がっていくんです。少しでもバランスを崩すと落ちてしまうスリリングさ。そして頭上でも鏡のように同じことが行われていて、それにすごく衝撃を受けました」。
シルク・ドゥ・ソレイユの魅力については「会場に入ったときから“これから何が始まるんだろう”という興奮がありますし、その期待を裏切らないパフォーマンスを繰り広げてくれる。技だけじゃなくて、ストーリー仕立てで、夢があって感動するんですよね。『キュリオス』は、シルクを観たことがない人も、今までご覧になっている人も、新たな感動が生まれると思います」と篠原。
シルク創設30周年記念作品として、特にこだわったことをレイチェルに尋ねると「スチームパンクをモチーフにした世界観が特徴。ステージ上には大きなセットがありますが、その動きはシンプルで、人の力を使って動かしています。また「アクロネット」のような、『キュリオス』でしか観られない演目も作りました」。真骨頂の大技から、繊細な表現まで…。最高傑作との呼び声高い『キュリオス』の世界に、好奇心をかき立てられるはず。