ジョン・オーウェン=ジョーンズ「新たなファントム像を作りたい」
(別所)、「ケン・ヒル版はキャラクターがユーモラスで人物描写が巧み。ロイド=ウェバー版より原作に近い」(遼河)と、作品の特徴を述べた。
JOJが華麗な歌声で2曲歌った。まず、オペラ座の怪人ケン・ヒル版『高い高いところから』は初公開で、繊細なシルキーヴォイスで魅了した。ロイド=ウェバー版『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』では迫力ある美声で、さすがの実力を知らしめた。歌唱後、「初めてマイクの前で歌い、緊張しました。お稽古をしたら、もっと上手くなると思います」とチャーミングに語った。
質疑応答でJOJは役者人生のターニングポイントを聞かれ、「ウエストエンドでバルジャン役の方がバイク事故で舞台に立てなくなり、その代役を務めたら、偶然キャメロン・マッキントッシュが観にきていて、そのまま本役となりました。
26歳とバルジャンを演じるには若すぎる年齢でしたが、こんなチャンスは2度とないと、両手で掴みにいきました」。ファントムとはどんな存在かを問われると、「役者にとって興味深い役。心の中に人を憎むダークサイド、片や人を愛する部分と、二面性がある。人間味に溢れた部分を演じるのが難しく、面白いです」とそれぞれ語った。