(左下から)中川晴樹、藤谷理子、酒井善史 (左上から)諏訪雅、上田誠、石田剛太
2001年の初演以来3度上演され、2005年には本広克行監督により映画化もされた『サマータイムマシン・ブルース』。このヨーロッパ企画の代表作が、劇団旗揚げ20周年を記して、13年ぶりに再演される。それも、続編となる新作『サマータイムマシン・ワンスモア』との交互上演となるというのだから、楽しみは倍増だ。作・演出の上田誠をはじめ、劇団員の石田剛太、酒井善史、諏訪雅、中川晴樹、そして、『ワンスモア』にゲスト出演する藤谷理子が顔を揃え、抱負を語った。
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『サマータイムマシン・ブルース』の舞台となっているのは、とある大学のSF研究会の部室である。前日にクーラーのリモコンが壊れてうだるような暑さに包まれているなか、タイムマシンらしき乗り物が置かれていることに気づく部員たち。ふざけて試し乗りしてみると本物であることが判明し、昨日へ戻って壊れる前のクーラーのリモコンを取ってこようとするところから始まる騒動を描いていく。旗揚げ時からSF的な世界を得意としてきたヨーロッパ企画だが、「過去に行って冒険してきましたというような曖昧なものではなく、過去を変えても同一時間軸のなかで完全に辻褄が合うというストイックなタイムマシンものができた。