「恋愛に希薄な今、究極の愛を体験して!」曽根崎心中AY会見レポ
音楽監督・作曲の宇崎竜童は「音楽も変化します。通常のフラメンコの編成に加え、ピアノ、エレキベース、篠笛、和太鼓、津軽三味線2本が加わり、アレンジも変わります。阿木からは新曲を作れという要請があり、七転八倒中。実は昨年、スペインとの繋がりで、宮中晩餐会にお招きいただきました。下戸の僕は水と間違えて日本酒を飲み、何の記憶もありません!」と笑いを誘った。
その後、キャストが挨拶。「初演時、様々な挑戦が組み込まれたために必死に踊り、自分でも覚えていない境地に達した気がします。今回は新しいチームになります。
私もがむしゃらに没頭した初演の記憶を辿って、この作品と向かい合いたいです」(お初/踊り鍵田真由美)
「初演時は日本の古典を手がける重責を感じました。フラメンコは差別されて苦しい生活を送っていたジプシーが作り出した踊りです。ああ辛い、苦しいなぁと嘆いたところから、カンテ(ジプシーの嘆き歌)が生まれてきた。近松が描いた最下層の民衆の嘆きを重ね合わせたい」(徳兵衛/踊り演出・振付佐藤浩希)
挨拶のあとは、会見のためのダンスパフォーマンスが披露された。日本語の歌に合わせ、鎌田と佐藤の熱情溢れる踊り、手拍子、足拍子は、迫力の一言!壮絶なフラメンコに息を呑んだ。