2018年10月4日 16:25
日本美術史上最大の「フェルメール展」いよいよ明日から開催
フェルメール展の模様
17世紀のオランダを代表する伝説のオランダ画家、ヨハネス・フェルメールの展覧会が、いよいよ明日から東京・上野の森美術館で開催される運びとなった。外観を見上げると、10年ぶりの来日となったアムステルダム国立美術館の至宝「牛乳を注ぐ女」の大きな写真が出迎えてくれる。
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会場に一歩足を踏み入れると、ハブリエル・メツーやピーテル・デ・ホーホ、ヤン・ステーンといった、フェルメールと同時代を生きた画家たちによる傑作が並ぶ。肖像画・宗教画・風景画・静物画・風俗画と、テーマごとに部屋が区切られており、当時のオランダ絵画の広がりがうかがえる。作品のいくつかには、フェルメールの影響を受けたと思われる跡があり、今回のメインに胸を高鳴らせながらひとつひとつの作品を楽しむことができるのも、同展覧会の醍醐味だ。
そして、最後に待ち受ける部屋が、フェルメール作品のみを集めた『フェルメール・ルーム』。この空間は圧巻だ。自然の光と影を、優しく美しく、かつ的確に描いた彼の作品同様、部屋全体も美しい光と闇のコントラストに包まれている。
大小さまざまな作品たちに囲まれ、部屋の中心に佇んだ瞬間。