望海風斗が念願の役「ファントムは幸せな瞬間が多かったのでは」
望海風斗撮影:三上 富之
『ナイン』『タイタニック』のモーリー・イェストンが作詞・作曲を手掛けるミュージカル『ファントム』。日本では宝塚歌劇団宙組が2004年に初上演、その後再演を繰り返す人気作に、11月9日(金)より雪組が挑む。
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主演のトップスター・望海風斗は、2006年・2011年の花組公演に出演して以来、ファントム役(エリック)に憧れていた。「蘭寿とむさん(2011年主演)が退団される時、エリック役のアクセサリーを私に“願掛け”のような意味を込めて贈って下さいました。上演が決まった時は、想いが叶ったという喜びがありました」と、望海は笑顔を見せる。
本作はガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」をもとに、ファントムの生い立ちまで深く描いた感動作。素顔を仮面で隠しオペラ座の地下に潜むファントムだが、稽古をしていくなかで、「彼にとって辛かったのは過去であり、クリスティーヌに出会ってからは幸せな瞬間が多かったのでは、と感じるようになりました」と話す。特に大切にしたいというのが、クリスティーヌの歌声を初めて聴いて自身も歌い出すナンバー『Home』。
「天使の声を持つ人が自分の前に現れると、ずっと信じていたら現れたという場面で、彼にとって人生の変わり目であり、ものすごく嬉しい瞬間だと思います」