撮影:三上富之
宝塚歌劇団雪組のミュージカル『ファントム』が、11月9日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。
宝塚歌劇雪組 三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』チケット情報
本作は、ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を原作に、ブロードウェイミュージカル『ナイン』『タイタニック』などでも知られるモーリー・イェストンの楽曲で綴る作品。怪人の人物像に焦点を当て、怪人が怪人と呼ばれるようになった所以、怪人の心の葛藤などを鮮明に浮かび上がらせている。宝塚歌劇では2004年に初演され、今回で4度目の上演となる。今回は舞台装置を一新、映像を駆使した演出でも観客の想像を掻き立てている。
19世紀後半のパリ・オペラ座通り。美しい娘クリスティーヌ・ダーエが、歌いながら楽譜を売っている。通りがかりにその声に魅せられたオペラ座のパトロン、フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵は彼女が歌のレッスンを受けられるよう、オペラ座の支配人ジェラルド・キャリエールを紹介する。
しかし支配人を解任されたキャリエール。新支配人となったアラン・ショレとその妻でプリマドンナのカルロッタに、オペラ座の地下には怪人ファントムが住んでいて、下には決して降りてはいけないと伝えるがショレは取り合わない。