それでもう一度歌いたいなというのと、ガーシュインといえば、ジャズのスタンダードナンバーとしても有名な『サマータイム』。この曲は元々、彼が作曲を担当した『ポーギーとベス』(1935年初演)の曲で、この作品は時代的に“オペラ”なんですね。だからクラシック歌手の林さんに正調で歌ってもらったらどうだろうか、と考えたんです」と岡は語る。
もうひとり、ロイド=ウェバーからも『オペラ座の怪人』をはじめ数曲を選んだ。「このコンサートシリーズでは毎回、東京オペラシティコンサートホールで、フルオーケストラ(今回は東京フィルハーモニー交響楽団)でという点にこだわっているんですが、今回は初めてパイプオルガンを使うことに。それで、パイプオルガンといえばもう『オペラ座~』の曲、『ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ』だろうと!」と笑う岡。あの有名な曲を、本物のパイプオルガンをバックに岡と林の歌声で聴けるとなれば、胸の高まりが抑えきれないミュージカルファンも多いのではないだろうか。そのほか、島田が『レ・ミゼラブル』で当たり役となったエポニーヌの曲『オン・マイ・オウン』を歌うのも見どころだ。
また、同作でマリウス(石井の当たり役)