クラリネットは自分の声─日本音コン優勝者の中舘壮志
中舘壮志 (C)宮森庸輔
毎年秋に行なわれる「日本音楽コンクール」は、1932年からの長い歴史を持つ国内最高峰の音楽コンクール。「ピアノ」「ヴァイオリン」「声楽(歌曲)」「クラリネット」「トランペット」「作曲」の6部門で競った2018年度優勝者たちによる「第87回日本音楽コンクール受賞者発表演奏会」が、コンクール本選と同じ東京オペラシティコンサートホールで3月7日(木)に開催される。
【チケット情報はこちら】
クラリネット部門の優勝者・中舘壮志は、2016年第33回日本管打楽器コンクールでも第1位を獲得、2017年から新日本フィルハーモニー管弦楽団の副主席奏者を務める、次代を担う注目の若手奏者だ。2015年(クラリネット部門は3年に1度の実施)も本選まで進んだが(入選)、今回見事に最高の栄冠を得た。「3年前と比べて1番大きく変わったのは、オーケストラに入ったこと。たくさんの経験を積ませていただいているので、それがすべて音になったと思います。さまざまな作品に触れ、人前で吹く機会も圧倒的に増えたので、1音を出すことに対する意識が変わりました」
自分の表現を聴き手にどう伝えるかを考える。