「ス・ワンダフル」など耳馴染みのよいナンバーが次々と登場する。ダンス、音楽、美術、すべてが洗練され、かつ見事に融合したミュージカルだ。
日本で上演されるミュージカルは比較的、ダンスより歌が重要なタイプが多い中、ここまで見応えのあるダンス・ミュージカルを上演できるのは、やはり地力のある劇団四季だからこそだろう。キャスト陣はメインキャストのみならずアンサンブルキャストに至るまで皆、丁寧でハイレベルなダンスで魅せている。初日前日の公開舞台稽古で主人公のジェリーを演じた酒井大は「これまでバレエダンサーとしてバレエ作品に出演してきましたが、今回この舞台に挑戦する機会をいただき、大変光栄です。クリストファー・ウィールドンさんが手掛ける振付は、これまで経験したことがないほど斬新であり、非常に難しいもの。この美しいダンスを通してジェリーという役、そしてこの作品の魅力を余すことなくお客さまにお届けできるよう、精一杯演じたい」とコメントを発表した。公演は同劇場にて、3月8日(金)まで上演。
その後3月19日(火)からKAAT 神奈川芸術劇場 ホールでも上演される。