言葉にできない感情をピアノでなら表現できる。だからこそピアノを弾いているのだと思います」
小井土は今秋からボローニャに留学、イモラ音楽院でボリス・ペトルシャンスキーに師事する。吉見も、留学を見据えながら、4月から桐朋学園のソリスト・ディプロマ・コースに進む(11月24日トッパンホールでのリサイタルも注目!)。そんな俊英たちを送り出し続けているのが日本音楽コンクールであり、受賞後のキャリアの記念すべき第一歩が受賞者発表演奏会だ。溢れ出る若い才能の輝きを、会場で、まぶしく見つめたい。
取材・文:宮本明