くらし情報『小林愛実、デビューリサイタル以来のホールへ再び』

小林愛実、デビューリサイタル以来のホールへ再び

「以前は本能的・感覚的に演奏することが多かったんですが、作曲家の意図や作品の背景を学び始めてからは、作曲家が何をどう伝えたかったのかということを考えるようになりました。そして自分がそれをどうやって聴く人に伝えるか。自分が感じるままに弾くことももちろん大切ですけどね」

現在はアメリカ・フィラデルフィアを拠点に活動しているが、クラシックの本場であるヨーロッパへの移住も考えているという。「今回演奏するショパンやシューマンもそうですが、ヨーロッパ出身の作曲家が多いので、自分もそこに身を置いてみたい。もっと勉強して、音楽の幅を広げたいんです。弾く人の性格はもちろん、それまで経験してきたものも音楽に色濃く表れると思うので」と今後の夢を語ってくれた。

「まだ若いし、学ぶべきことはまだまだたくさんありますが、デビューから12年生きてきた分(笑)、音楽にも深みが出ていると思います」と、自分自身の変化も楽しんでいる様子。そして、その日のその瞬間を聴衆と共有できるコンサートホールの空間が好きだという。
「作品のひとつひとつに敬意を持ち、純粋に楽しんで演奏しています。ホールに広がるピアノの響きを皆様と共に感じながら、その作品の素晴らしさを伝えることができればすごく幸せです」

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