キャスト・スタッフの作品愛が溢れる『ビッグ・フィッシュ』取材会レポート
演技、してました(笑)?」(霧矢)、「今日も『健治、おまえ身長伸びたか!』って。本当の父親みたいに言われた」(浦井)、「エドワードさんなのか慈英さんなのかわからないくらい自然。でもちょっとナイーブなところもあって、皆さんが愛さずにいられない方」(夢咲)と評された川平だが、本人は「確かにウチナンチューの血で、小さい話をでっかくするのは、エドワードに似てるかな。でも自分としてはエドワードと全然違うと思っているんですが……」。とはいえ作品には思い入れ十分のようで「初演は僕にとって勲章になった。しかもメインメンバーが変わらず集まったということは本当に嬉しい。またこの作品を上演できる喜びにいま満ち溢れています」と語る。
再演では、前回の日生劇場からひとまわり小さいシアタークリエに劇場を移し、サブタイトルに『12 chairs version』と冠する。
これについて演出の白井晃は「初演はアンサンブル含めて22人のメンバーだったのですが、今度は主要メンバーだけに絞った12人のバージョン。ただ、シンプルな空間にしようとは思っていません。日生劇場で我々が一緒に作った空間を愛していましたので、あの空間をできるだけ凝縮した形で再現したい」。