三味線・鶴澤寛太郎、「うめだ文楽」再挑戦への想いを語る
と寛太郎。『うめだ文楽』は「演者全員が若くて、全員で背伸びしたり挑戦したりしている感じ。お客さんも若くて、僕たちと同い年ぐらいの方も来てくださっているのがうれしい」と語る。太夫と三味線の床チームを率いるなか、今回は敢えて第3回と同じメンバー編成で再演に臨む。「体に刷り込んでいかないとダメなので、経験を取ろうと。3、4年経って同じメンバーで再結集してやるわけですから、それだけの上積みが求められる。第3回をご覧いただいた方が来られた時、いくばくかの進歩と成長した姿が舞台から見てとれるようだといいなと思っています」。
また毎回人気のトークショーのゲストは、1日目が落語家・桂南光、2日目が作家・三浦しをん。
「ずっと応援して、支えてくださっているようでありがたい限りです」と話す寛太郎が楽しみにしているのが、対談相手を勤める3日目、今回初参加の世界的チェリスト・宮田大だ。宮田の弾くチェロで桐竹勘十郎の人形が舞うコラボ企画に2度参加した寛太郎。「チェロは一番邦楽になじむ洋楽器だと思うし、聞きたいことがいっぱいあります。超贅沢ですよ。お客さんより僕の方が楽しみにしているくらいです(笑)」。もしかして演奏が聴けるかも⁉「宮田さんは、僕らが楽しまないと、というタイプなんです。