加藤和樹が“グレイテスト・ショーマン”に? ミュージカル『BARNUM』上演中
を見た。シルク・ドゥ・ソレイユなどで活躍したフィリップ・エマールが映像で登場したり、アンサンブルキャストを中心にさまざまなジャグリングの技を披露したり、サーカス小屋を模した舞台装置だったりと、ミュージカルでありながら、本物のサーカスを見ているようなワクワク感がある演出だった。
主演の加藤は、歌って踊って芝居をして、ほぼ出ずっぱり。タップを踏んだり、「博物館ソング」など難易度が高くも楽しい歌を聞かせてくれたり、エンターテイナーっぷりを存分に発揮。妻チャイリーを演じた朝夏との相性もよく、思考回路は真逆でも、互いを尊敬し、愛しあっている夫婦を好演した。特に、ミュージカル『ローマの休日』(2020-2021)でアン王女とジョー・ブラッドレーを演じた加藤と朝夏の間柄を見ている観客にとっては、いろいろとギャップがあって、新鮮に見えることと思う。藤岡正明の降板を受け、急遽、リングマスター、ジェームズ・A・ベイリー、「親指トム将軍」という3役を演じることになった矢田悠祐も健闘していた。上演時間は2時間20分(途中休憩あり)。
そのほかの出演者は、フランク莉奈、原嘉孝(以上Wキャスト)、中尾ミエほか。東京公演は3月23日(火)