『パークビューライフ』演出・田村孝裕「キーワードは“多幸感”」
脚本・岡田惠和、演出・田村孝裕、出演・風間俊介、倉科カナ、中川翔子、前田亜季の舞台『パークビューライフ』が4月7日に開幕する。稽古場にて田村に話を聞いた。
岡田作品を手掛けるのは2度目となる田村。コロナ禍の出来事を描いた今作について「大きなキーワードとして“多幸感”というものがあります」と話す。「でも、“ただただ楽しい芝居”にはしないです。そうするために必要なのはリアリティで、そこが成立していないと、底が浅いものになってしまうように思います。でもそこがちゃんと成立すれば、彼らの痛みも伝わるだろうし、苦しみも伝わるはず。このお話は、いわゆる依存だったりコミュニケーションだったり友情だったりの、『足りないところを補っていく』というような部類のものだと思うので」。
4人のキャストの印象は「風間さんは、演出全部受け止めます!って感じの方です。ご本人は、人間何回やってるんだ?というくらい(笑)ものすごく社交性が高い方ですが、演じる成瀬は人とあまりコミュニケーションを取ったことがない人物なので、今は成瀬の閉じ方の部分を話し合っています。もしかするとあまり見たことのない風間さんになるかもしれません。