「アドリブか演出かわからなくなるようなお芝居を」『ハンサム落語2021』二葉勇・要インタビュー
それが昔から愛されている理由だし、僕も聞いていて心地良い。アドリブもあるのですが、本筋から脱線しないように気をつけて演じたいです」。二葉勇は「僕らが演じているからこそ際立つ語り口を感じてほしいです。アドリブか演出かわからなくなるようなお芝居をしたいですね」と意気込む。
落語は演劇と親和性が高いと言われている。二葉勇は「落語はお芝居のひとつのジャンルと変わらないと思います。落語も演劇も、お芝居の面白さで物語を膨らませて成り立っているので」と分析すると、二葉要は頷いて「違いをあげるとすれば、舞台では一人で一役を演じることがほとんどですが、落語は一人で何役もこなさないといけない。今作も普段の舞台より高い演技力が求められると思います」
本作は双子で共演する日程があるのが見どころ。
二葉要は「どちらがお兄ちゃんかわからないぐらい兄の勇を支えたいな」と笑うと、二葉勇は微笑みながら「アクシデントが起きてもカバーしあえるふたり。仲の良い兄弟にしか出せない空気感があると思います。世の中には暗いニュースが多いですが、そんな状況を払拭して大笑いしていただける舞台にしますよ」。息のあったふたりのケミストリーがどんな落語を生み出すか楽しみだ。
取材・文竹下力