くらし情報『彩吹真央ら女優たちの個性と戯曲の良さをシンプルに活かした『楽屋』が誕生』

2021年6月11日 14:00

彩吹真央ら女優たちの個性と戯曲の良さをシンプルに活かした『楽屋』が誕生

彩吹真央ら女優たちの個性と戯曲の良さをシンプルに活かした『楽屋』が誕生

撮影:岩田えり


日本で一番上演されている戯曲と言われている、清水邦夫の『楽屋―流れ去るものはやがてなつかしき―』。舞台に魅せられた女優たちの姿を描き、女優という存在の“業”の深さを浮き彫りにするこの戯曲は多くの演劇人たちの心を掴み、これまでも数多の名優たちが演じてきている。6月9日、東京・博品館劇場で開幕した『楽屋』には、彩吹真央、大月さゆ、小野妃香里、木村花代が出演。主にミュージカルの舞台で活躍する彼女らが今回、真正面から会話劇に挑んでいる。本作の初日公演をレポートする。

場所はチェーホフの『かもめ』を上演中の劇場、ヒロイン・ニーナ役の女優Cの楽屋。そこで女優Aと女優Bがダラダラと喋っている。会話からふたりはすでにこの世のものではない――幽霊のような存在であることがわかるのだが、Aに扮する小野、Bに扮する大月の絶妙に力の抜けた感じが面白く、客席からは絶えず笑いが起こる。
AとBはお互い当てこすりや嫌味などを口にし、そのバトルのような会話をパワフルに見せるカンパニーも多いが、小野と大月はドライで妙に男前。だからこそたまに見せる少しの気弱さが可愛らしい。彼女たちが非常に身近で、愛すべき存在として感じられる。

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