ドラァグクイーンを夢見る男子高校生を主人公にした、話題のミュージカル『ジェイミー』。
2週間後に開幕が迫った7月下旬、「バンドリハーサルのぞき見会」がオンライン配信された。演劇関係者でもなかなか立ち会えないバンドリハーサル。気になるその中身とは?
『ジェイミー』の音楽世界を彩るミュージシャンは、音楽監督・ピアノ・コンダクターを兼任する前嶋康明を筆頭に全部で13人。自己紹介を終えると、さっそくリハーサルがスタートした。M1の『誰も知らない』は、オープニングにふさわしく、本作への期待感をグッと高めてくれるナンバー。曲名にもなっている「誰も知らない」というコーラス部分は、一度聴いたら必ずや口ずさみたくなるフレーズだ。演奏が終わるとテナーサックスの竹村から、「“タラタッ、タラタ”にするか、“タタタン、タタタン”にするか」と前嶋に質問が。
前嶋は後者を選択しつつ、「そうなんだよ」と納得の表情。竹村の「いいね、有意義な時間」とのやり取りに、チームの雰囲気のよさが滲む。
続いてM2『頭の中の壁』。悲しい思い出を抱えつつも、前を向き、壁を越えていこうとするジェイミーの心の移り変わりを、見事にメロディで表現した一曲だ。