spiの実力を近藤春菜が絶賛、『シュレック・ザ・ミュージカル』開幕
撮影:源賀津己
『シュレック・ザ・ミュージカル』トライアウト公演が、8月15日のプレビュー公演を経て開幕した。観劇と初日会見の模様をレポートする。
ドリームワークス制作によるアドベンチャーコメディ映画『シュレック』シリーズの第1作(2001年)を、デヴィッド・リンゼイ=アベアーの脚本・作詞、ジニーン・テソーリの作曲でミュージカル化した本作。米ブロードウェイ初演版(2008年)を凝縮した90分のトライアウト公演として日本へ初上陸するにあたって、翻訳・訳詞・音楽監督を小島良太、演出・振付を岸本功喜が手がける。
人里離れた森の沼地で気ままに暮らしていた怪物シュレック(spi)は、領主ファークアード卿(泉見洋平)から追放されたおとぎ話のキャラクターたちと遭遇する。静かな生活を取り戻したいシュレックは追放令を取り消すよう交渉。すると、彼が結婚を望む囚われのフィオナ姫(福田えり)を城から助け出すことを交換条件に出される。軽妙に喋るロバ・ドンキー(吉田純也)を道連れに仕方なく救出の旅へ出たシュレックは、やがて“真実の愛”を見つける。
シュレックやフィオナ姫の置かれた境遇の背後には、いま社会全体で警鐘が鳴らされているルッキズムの弊害が見え隠れする。