ららら♪クラシックコンサートVol.14 實川風が描く“ドゥムカ”の世界
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NHK Eテレの音楽番組「ららら♪クラシック」(2012年4月~2021年3月)のわかりやすさと楽しさはそのままに、司会の高橋克典による案内のもと、一流音楽家の生演奏を体感できる「ららら♪クラシックコンサート」。今回は「クラシック界 期待のヴィルトゥオーソ~国際コンクールの受賞者たち~」と題し、ワールドワイドに活躍する日本の若手演奏家6名による贅沢な競演をお聴きいただけます。出演者のひとり、2015年のロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第3位(1位なし)、最優秀リサイタル賞、最優秀新曲演奏賞を受賞した日本の若手を代表するピアニスト、實川風(じつかわ かおる)さんにお話を伺いました。
――今回演奏されるチャイコフスキーの『ドゥムカ』とは、ずいぶん長い付き合いなのだとか。
中学3年生の時に先生が勧めてくれたのがきっかけで弾くようになりました。
――ロン・ティボーでもプログラムに入れておられましたが、どんな曲なのでしょうか?
この曲のドゥムカは「哀歌」という意味なのですが、さらにサブタイトルに「ロシアの農村風景」とあります。僕のイメージでは厳しい冬の農村から物語が始まります。