2022年10月27日 16:00
池田純矢と鈴木勝吾が語る、即興音楽舞踏劇『砂の城』
左から池田純矢、鈴木勝吾撮影:京介
池田純矢が作・演出を手掛けるエン*ゲキシリーズ第6弾の即興音楽舞踏劇 『砂の城』が東京で上演中だ。これまで、自らが脚本・演出を手掛け、コメディーなど多くの作品を創作してきた池田。初となる即興音楽舞踏劇に込めた思いについて、池田と出演の鈴木勝吾に聞いた。
エン*ゲキ#6 即興音楽舞踏劇「砂の城」 チケット情報
「クリストファー・ノーランみたいなうまい脚本が好き。でもハッピーで楽しく遊園地みたいな作品も好きで、そういうのを作るのは僕の個性でもある。ただ、自分のドロドロとしたエゴや恥ずかしい、醜い、汚いと思っている部分と向き合うことでしか優れた作品は書けないと思っているんです」と池田。今作の物語は架空の王国を舞台に、王座を狙う太子・ゲルギオス(池田)、次期領主として期待される青年・テオ(中山優馬)、テオの幼なじみのアデル(鈴木)らが絡み、王位継承やもろく崩れていく関係性を描く。
池田に即興音楽舞踏劇にした理由を尋ねると「例えば、ミュージカルでテンポやハモりを気にすると、感情と真逆になる時がある。
音楽が感情を語るのは理解していますが、いつもどちらかというと、あえて音楽に感情を寄せて表現していた。