2022年10月27日 16:00
池田純矢と鈴木勝吾が語る、即興音楽舞踏劇『砂の城』
今回はその逆で自分の生の感情に音楽を寄せたい。今の自分を見せる最高の表現は即興性だと思ったんです」と言い切る。このエン*ゲキシリーズに最初からかかわり何作も出演してきた鈴木は、「今回が一番挑戦的だなと。違う思いを込めて作っているんだろうなとすごく感じますね」と話す。
ダンスは音楽のシーンだけに使われるのではない。常に舞台上に存在しているという。「作曲されたものもありますが、半分はピアニストの即興です。だから音楽もダンスも限りなく即興に近い。
セリフも個々の俳優がリアルに正直に感じられるなら変えてもいい」と池田。鈴木も「僕はダンサーではありませんが、今回のダンスは即興で相手に感情を伝える身体表現なのでお芝居と一緒だ」と言う。
鈴木は池田のことをライバルであり友達だと語る。「俳優は孤独な仕事なので、ほかの人は皆、ライバルだと思うんです。ライバルではないのは嘘でもあるし、相手に対しても自分に対しても失礼」と鈴木が言えば、池田は「ライバルは相手を倒したいというイメージがあって、僕は勝ちゃんのことを倒したいと思ってない」と笑った。池田が今作で俳優たちに望むことは、「お芝居をしないこと」だと言う。