音楽と社会を繋げる奏者にー憧れの作品で決意を奏でる
早速1年生の夏から子どもコンサートを企画するゼミに入れて頂き、“どこで”、“どんな音楽を”、“誰と共有するか”という視点を持ち始め、様々なアートプロジェクトの企画・運営のお手伝いをさせて頂くようになりました。 今後は、歴史文化施設や産業遺産等を利用し、地域文化振興に繋がる企画作りに挑戦したいと思っています」
常に挑戦の姿勢を崩さない袴田が文化庁新進芸術家海外研修生の成果発表に選んだ作品はトマジの「サクソフォーン協奏曲」だ。
「オーケストレーションが美しく迫力があり、各楽器がそれぞれのシーンを鮮やかに彩る、幻想的で物語のような作品です。いつかオーケストラと演奏したいと憧れていました。文化庁の皆さまをはじめ、たくさんの方に支えて頂いた8年間の留学生活の集大成となるよう、感謝の気持ちを込めて演奏いたします」
すでに活発な活動を展開している袴田だが、今後の目標についても尋ねた。「“音楽と社会を繋げるサクソフォニスト”として、多くの人が音楽を通して、新しい発見や挑戦をするきっかけ作りがしたいです。アウトリーチやワークショップ、地域振興に繋がるプロジェクトなど、まずは自分の地元から開催していければと思っています。