藤間爽子が日本舞踊家・藤間紫として新作舞踊『舞姫』に挑む
日本舞踊を余り観たことがない人でもすんなりと世界観になじめる仕掛けだ。「私も令和に生きる女性として、『日本舞踊って何だろう』『なぜ踊るんだろう』というのはいつも自問自答していて」という紫。「でも、以前この『未来座』に出演した時、皆で新作を創る過程を通して、改めて“踊るって楽しい!”と思えたんですよ。今回は普段の自分に近い役ですし、“なぜ踊るのか”の答えがひとつ見つかるような気がしています」と微笑んだ。
また基は「例えば外国の方が『日本の綺麗なものが観たい』と観にいらしても、目と耳でパッと楽しめる作品。“ダンス”は世界共通ですし、プロである日本舞踊家が多彩な着物を纏って踊る姿は美しいもの。ぜひインバウンドの方も気軽にいらしてください」とアピールした。最後に「三代目藤間紫」の魅力について扇与一と基に聞くと「2019年の未来座公演で紫さんと一緒に携わった時、初代の紫さん(三代目の祖母)が持っていらした舞踊家であり役者でもあるという魅力を、やっぱりこの人も受け継いでいるんだなあと感じて」(扇与一)、「とにかく踊りが好きというのが伝わってきます。
踊りの楽しさが舞台に溢れているのが紫さんの魅力です。」