明日海りおが泥まみれの女用心棒に!人気小説が舞台化
『バルサの繊細で深い部分を表現できる人にやっていただきたいので』というお手紙でした。その温かい言葉が本当に嬉しく、これはやらなければと思ったんです」と明日海は話す。
すでにデモテープも1曲聴いたそうで、「樹々や大地のざわめきが伝わってくるような、壮大で神秘的な曲。温かい感じと少し寂しい感じが、原作から伝わる“ピュアさ”とピッタリはまっていて、聴きながらどんどん世界観に入り込んでいます」と語る。
初舞台からちょうど20年。明日海は「今でも毎回、自信がないところから始まる」と笑うが、穏やかな佇まいとは裏腹に、舞台では圧倒的なエネルギーを放出して観客を引き込むのは誰もが知るところ。
「初日の幕が開いてスポットライトがフワーッと当たり、“演者や制作陣と作ってきた役/自分”が動き出す時間がすごく好きです。お客様に観ていただいて作品が育ちはじめ、身体や心に起こる反応のようなものが日々少しずつ変化していく。
その感触があるから、もっといいものを目指したいと思うのかもしれません。稽古場で苦しんだ分だけ本番で身になっていく感覚がたまらないんです(笑)」と明かす。
そんな彼女が演じるバルサはどんな表情を見せてくれるのか。