くらし情報『新国立劇場のシーズン開幕!悲劇とファンタジー対照的な2本立て』

新国立劇場のシーズン開幕!悲劇とファンタジー対照的な2本立て

新国立劇場オペラ「修道女アンジェリカ」

「修道女アンジェリカ」 撮影:寺司正彦提供:新国立劇場


新国立劇場の2023/24シーズンが、プッチーニ《修道女アンジェリカ》とラヴェル《子どもと魔法》のダブルビル(2本立て上演)で幕を開けた[10月1日(日)新国立劇場オペラパレス]。

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正攻法の修道院のセットで演じられた《修道女アンジェリカ》。やはり何と言っても題名役のキアーラ・イゾットン(ソプラノ)が圧巻だ。伯母の公爵夫人によって息子の死が告げられた後の20分ほどは(合唱はあるものの)アンジェリカの一人芝居。会えないままに死んだわが子を思う悲痛なアリア〈母もなしに〉。毒をあおって自死を選ぶ罪と、それによって天国で子どもに会えないかもしれないことを悔い怖れる叫び。深い響きの力強い声で客席を唸らせた。
事前開催のトークイベントで、ラストシーンの「奇跡」の描き方が見どころと語っていた演出の粟國淳。
彼がアンジェリカに用意したのは、亡き子が聖母に導かれて現れるショーアップされた奇跡ではなく、黒い十字架の下の、孤独で静かな死だった。納得。

休憩を挟んで後半はラヴェル。

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