蛭子能収の「おひとりさまを笑うな!」インタビュー(1)
それを後から人にあれこれ言われたりするのが嫌なのかもしれませんけど、俺は全然気にしません。スイスイ帰っちゃいますね。
――すごく自由なあり方ですね。本のなかでも自由が一番楽しい、大事だとありました。自由は寂しさや責任と背中合わせだとも思うのですが、なぜ蛭子さんはそんなに自由が好きなのでしょうか?どうしてそんなにも自由を思い切り楽しめるのでしょうか?
蛭子:やっぱり俺には好きなことがあるからだと思うんですよ。好きなことがしっかりあるんです。俺は競艇が好き、麻雀が好き、映画を見るのが好き。子どもの頃から、ビー玉やメンコとか、これで遊びたいってものが必ずあったんですよ。
勝負して勝ったらそれを取り上げるものが好きだな。あとはトランプでお菓子を賭けて遊ぶとか……、あれ昔から賭け事ばかりだね(笑)。とにかく、「遊びたい」って気持ちが強いんですよ。でも本当はみんなあるはずだから、「遊びたい」って気持ちとは素直に付き合った方がいいんじゃないかなぁ。
俺は高校卒業して看板屋に就職したんですね。看板屋で仕事をしながら考えていたのは、終わったらどこのパチンコ屋に行こうということ、ほんとそれだけ。仕事だけで1日を終えるのは、その日ただお金を稼ぐことだけに費やしたということになる。