「自己主張は自分にすればいい」蛭子能収のインタビュー(2)
そうすれば気が楽になると思うんですよね。
――なるほど……。
蛭子:やっぱり人の上に立ちたいという人は、頭が良くないといけないと思うんだよね。
――確かに、真理ですね(笑)。
蛭子:それで包容力もあって、知識もいっぱいないと。そういうものが俺にはちょっと足りないから、本当に。知識がもうちょっとあればね。
――いえ、蛭子さんは考え方そのものがすごく面白いです。
おひとりさま女性って、「何者かにならなきゃ」という焦りがあると思うんです。夫も子供もいないなら、たとえば仕事で何か成し遂げないと自分には意味がないんじゃないかって……。
蛭子:えっ、そうなの!?
――ちょっと極端な話ですけど、自分でキャリアを切り拓こうとしていくときって少なからず自己主張や自分を表現することが求められると感じます。でも別にみんながみんなそれを上手にできるわけではありません。そういうちょっと内向的な人はどうしたらいいと思いますか?
蛭子:対人で主張ができないんだったら、まずはこっそり本の原型みたいなものを書くことが一番いいんじゃないかな。とにかく何でもいいから日記を毎日書いてみて、たまってきたらエッセイみたいにして、出版社に持っていけばいいんですよ。