人生指南されるの、もう飽きちゃった……説教系メディアの未来に思いを馳せる
「だからお前はダメなんだよ」と、怒られて素直に反省していた時代もあったけど、あまりにも怒られるのでだんだんムカついてきた……ってかんじでしょうか。はいはいと黙って聞いてりゃ調子にのりやがって、とここまで喧嘩腰なのは私だけですね。すみませんでした。
こういった説教系メディアがなぜ発達してきたのかというと、それはひとえに、我々女性が内省的な傾向を持っているからですよね。恋愛や人生がうまくいかないのは、自分に原因があるからだと考える。一方で、男性向けの説教系メディアというのはこれまでほとんど見られませんでした。それは、彼らに反省すべき材料がなかったから、というわけでは決してありません。ただ単純に、多くの男性には内省的な傾向がなく、説教系メディアに対する需要がなかったからでしょう。
しかし、そんな男性たちの目に、もしかしたら『タラレバ娘』は新鮮に映っているのかもしれません。インターネットを観察していると、私が「えー、別にそんなことないけどなー」とスルーしていた箇所で、しっかりエグられて心の涙を流している男性がいるのです。彼らは女性をバカにしているのではなく、倫子や香や小雪のことを、自分のことと受け止めて内省しているらしい。