ひとりでいることはむしろ、誰とでも関われるチャンスがある/誰に見せるでもない爪
第14回:孤高はチャンス
今回は「ライフスタイルが変わると昔の友人と会う機会が減り、新しい友人の作り方が分からない」という読者投稿。
のっけからこんな回答になってしまうのもどうかと思うが、私は友人がそこまで多くない。
尚かつ、それをあまり危惧していないところがある。
盆と正月だけ会う地元の友人。飲む時に会う友人。会う人はある程度決まっている。
もちろん、つめの活動で出会った人もいて、イベントやライブ会場で会ったり、作家さんと飲みに行ったりして、「爪」を通じてこんなチャンスがあるのか、という発見は楽しいが、その人達としょっちゅう会っているかというと、実際は年に1、2回くらいしか会っていない。
ほとんどの人がそうだと思うけど、アクセサリーも音楽も映像も、皆なにかを作る時は一人で作業をしている。
一人で作ったものによって、人との関わりが生じるのが楽しくて、また一人で制作する。その繰り返しな気がする。
以前、某作家さんに「私は他の作家さんと繋がりがあまりないからコラボ制作が羨ましい」と言われたことがある。
たしかにコラボ制作は楽しくて、作る過程も、出来た瞬間も、心躍って写真をばっしゃばしゃ撮る。