くらし情報『常に笑ってた。周りに人もいた。でも、同窓会には二度と行かないと思う』

常に笑ってた。周りに人もいた。でも、同窓会には二度と行かないと思う

同窓会のお知らせを無視してしまった
常に笑ってた。周りに人もいた。でも、同窓会には二度と行かないと思う
by Pixabay
この時期になると、いつも行かなかった同窓会のことを思い出す。ちょうど、今くらいの時期だった。私たちが大学を卒業する手前の寒い季節に、「みんなが社会人になってしまう前に、一度集まりましょう」という連絡が高校の同級生から来ていた。そして、その何度かあった連絡を、私はことごとく無視してしまっていた。

連絡がきた瞬間、咄嗟に「絶対、行きたくない」と思っていたのに、「用事があるから行けない」と嘘をつくのもなんとなくはばかられた。大学で授業を受けているときとかバイト先での休憩時間とか、そういうふと思考回路に隙間ができるときに同窓会の連絡が来ていたことを思い出し、どんな返事をすれば自然に断ることができるのか考えているうちに、気が付けば当日になってしまった。

私は、地元に友だちがひとりもいない。高校の頃の同級生も時が経つのと同じスピードで会わなくなり、連絡を取ることもなくなっていった。

高校時代をさほど楽しめなかった私には、同窓会に行く意味が見いだせなかった。あの頃の人達と集まっても、華が咲くような思い出話も、聞いているだけで恥ずかしくなるような甘酸っぱい恋の話も、私にはない。

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