好きでいることも離れることも、自分のために決めればいい/誰に見せるでもない爪
第35回「ひとりでも好きでいられるもの」
(c)つめをぬるひと
今回は「ずっと推しているものがあるのですが、周囲の友人知人はその推しから離れていってしまいます。何かを好きでいることは、もしかしたらひとりになることなのかもしれません」という投稿。
好きなものが同じ人同士の集まりに期限があるなんて、あまり認めたくないものだし、ずっとこのままでいることが当然のように思ってしまう。
そもそも好きなものに対するモチベーションやベクトル、諸事情なんて最初から人によってばらつきがあるはずなんだけど、その差が時を経て広がってしまうことが、だんだん疎遠になっているように感じてしまうだけなのかもしれない。
何かを好きでいることとは「最初からひとり」という前提があると思っておいたほうが良い。
学生時代の友人との集まりは減るし、長年続いたテレビ番組は終わる。あのSMAPですら解散してしまう。そして、その疎遠が新しい何かの始まりになると考えることもできる。
周囲が推しから離れても、自分は好きでいられるだろうか。
なんとなく「自分だけは好きでいなきゃ」という義務感はないか。
何かを好きでいることは、何よりも自分の為であるべきだし、精神的に健康でいることが大事。