東京駅にも導入!マンション地震対策の最新兵器「免震構造」って?
主としてタワーマンションなどに採用されている方式です。
■ 「地震の揺れを建物に伝えない」免震構造
免震構造は地面の上に免震装置を設置し、地震の揺れを吸収するというもので、ひとことでいえば「地震の揺れを建物に伝えない」というコンセプトです。
地面と建物を切り離し、その間に積層ゴムを挟み込ませますが、そのため免震構造の建物は1階部分に隙間が空いています。
地面と建物の間に設置された積層ゴムが自動車のサスペンションのような役割を果たし、地震の揺れを建物に伝えないようにしています。
平成28年の熊本地震において熊本県内の免震構造の建物では16センチから90センチの幅で横揺れがあったことが記録されていますが、これを積層ゴムが吸収することにより家具の転倒もほとんどなかったといいます。
積層ゴム
■ 免震構造のしくみが一目でわかる「水天宮」
最近では免震構造の建物もあちこちで見ることができるようになってきましたが、筆者の知る限り最もわかりやすい事例が安産のご利益で有名な日本橋蛎殻町の水天宮です。
水天宮
水天宮では平成30年の江戸鎮座200年に向け平成26年1月から平成28年2月までの期間で社殿の建替え工事を実施しましたが、その際に境内全体を一体的に免震化しました。