住宅ローン。これだけは知っておきたい10のキーワード・2【繰り上げ返済】
子どもが私立に進学することになった、夫の給与が下がってしまったなどで、支出が急に増えてしまったときには、返済軽減型を選ぶのがおすすめです。
3. 繰り上げ返済でどの位軽減されるの?
次のモデルケースの場合、どの位返済額が軽減されるかを調べてみましょう。
- 借入額3,000万円
- 借り入れ条件35年ローン、金利1.2%
- 5年目に100万円を返済
計算式は省略しますが、期間短縮型で返済すると約42万円利息が軽減され、返済期間が1年4か月短縮されます。
返済額軽減型の繰り上げ返済を行った場合、軽減利息は約19万円、月々の返済額が約3,300円小さくなります。
■ 繰り上げ返済で得するためには?
YsPhoto / PIXTA(ピクスタ)
繰り上げ返済で得するためには、おもに次のことを意識することが大切です。
1. 繰り上げ時期が早いほどメリットは大きい
金利2%で3,000万円を借り入れた場合、1年後に100万円繰上げ返済すれば、支払い利息を94万円節約できますが、それが3年後になると86万円、10年後では62万円と節約できる額が減少します。
2. 金利が高いほどメリットは大きい
複数の住宅ローンを借りている場合、繰り上げ返済は金利の高いものから優先的に繰上げ返済していくのが鉄則です。