寿命は将来150歳になる?長寿化時代に求められる新しい働き方
これは簡単なことではありません」
■長寿化の時代には細く長く働くスタイルを!
そのひとつの方法として、シムズさんは「老後から時間を借りる」ライフスタイルを提案しています。
定年退職までわき目もふらずに働くのではなく、若いときはパートタイムの仕事などで自分の時間を持ち、家族と過ごしたり、自己実現の目標を達成したり、健康に気をつけて暮らす、という方法です。
私たちは間違いなく、自分の両親や祖父母よりも長い年数働かなければなりません。「細く長く働く」という、親の世代とは違う意識が必要なのです。
アメリカで俗に「ミレニアル世代」と呼ばれる、現在18~32歳くらいの世代は、いまもっともワークライフバランスを考えなければならない世代です。
しかし、彼らは2008年以降の大不況で経済状況が悪化、自分の生活よりも仕事に集中しなければならなくなりました。
スタンフォード大学の別な研究者であるドーン・カーさんは、若い世代に働き方を考えてほしいと訴えています。ミレニアル世代はベビーブームの世代とは違う生き方をしなければならないということです。
「定年まで30年働いても、そのお金でその後60年間生活しようと考えるのは現実的ではありません」