目的を達成するために必要なものは「百忍」?この言葉の深い意味
とき。なにか大きな問題が起こったり、ピンチに陥ったりしたときだということ。
つまり、その時点で腰砕けになって、簡単に押し切られてしまっては話にならないというわけです。
局面を打開して目的を達成するために必要なのは、粘って粘って粘り抜くこと。
「百忍」ということばには、そういう粘り強さがなければ、新しい展望を開くことはできないという意味が込められているのです。
■百回でも耐え忍ぶ強さを持つ
そしてこのことばを受け止めたうえで、著者は「近頃の日本は、何かにつけて恵まれすぎています」と指摘しています。
アジアの途上国から来たひとたちはよく、「日本は天国のようだ」といいますが、たしかにそのとおりだとも。
もちろん、それはとてもよいことでしょう。
しかし、こうした環境のなかで生きていると、どうしても体質がもろくなって、「粘り腰」も失われていくもの。
けれど、もしもそのまま耐え忍ぶ強さを失ってしまったとしたら、衰退の道をたどることにもなりかねないということです。私たちに必要なのは、百回でも堪え忍ぶことができる力なのかもしれませんね。
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難しい漢字がたくさん出てきますが、決して難しくはありません。